【仮想通貨がさらに面白くなる!】通貨の歴史

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ウクライナ政府が仮想通貨で寄付を呼びかけ20億円超え集めたニュースで

仮想通貨に興味をもった方も多いのではないでしょうか。

そんな話題の仮想通貨

『通貨の歴史』を知るともっと面白くなります。

物々交換

原始時代まだお金というものがこの世に無かった頃。

私たちの祖先はそれぞれのコミュニティで自給自足の生活をしていました。

しかし自給自足の社会ではその地域で採れないものがあったり、ときには不足することもあります。

またいろいろな種類のものをつくるには限界がありました。

そこで他の地域の人々と各々必要なものを交換する方法

『物々交換』が広がりました。

物々交換は普段手に入らないものが手に入る魅力的な方法でした。

そんな物々交換でもお互い求めるものが合わず、

すんなり交換出来ないことも多々ありました。

やがて

「皆が価値があると認めるものなら交換しやすいのではないか」

という考えにたどりついたのです。

米や小麦がお金?

皆が欲しがるものとは

・米や小麦の穀物

・塩や油などの調味料、

・牛や羊などの家畜

これらは生きるために必要不可欠。

『皆が欲しがって価値を認めるもの』となるのです。

これがお金の始まりです。

を直接交換するのではなく、

まずはお金を交換して

そこで得たお金を利用して

他の必要な物と交換するシステムが誕生したのです。

そしてこの方法を「物々交換」に対して「物品交換」とよびます。

ですがここでも問題が発生します。

米や小麦などの穀物は作れる量が天候に左右されるため安定供給できません。

また家畜の牛がお金だったとすると

少しの交換をするたびに切り刻む、というわけにはいかないのです。

その後、

きれいな貝や石なども物品交換に使われるようになりましたが

自然の物のため時間がたつとどうしても劣化してしまい価値が無くなり

問題をかかえながら使うようになります。

 

 

世界初の貨幣は貝

ちなみに最初にお金として世界的に広く使われたのは『タカラ貝』でした。

この貝は希少で光沢があり美しく、ネックレスなどのアクセサリーにも使われ

皆が欲しがるものでした。

皆が欲しがるからお金として成立したのです。

ちなみに『買』『財』『貯』などお金に関する漢字に『貝』がついてるのはこの頃の名残です。

ここからお金は『必需性』から『希少性』へと変わっていきます。

必需性…必要なもの、欠かせないもの

希少性…皆が欲しがる量に対し、少なく足りない状態。

このことは後の社会を形成する際に

多大な影響を与えることとなります。

なぜなら希少とは人々に「足りない」という意識を植え付けるからです。

つまり

「皆で分けれない」

「はやくしないと誰かに取られる」

「人を押しのけてでも自分が先に」

という意識になり競争を生み出します。

競争に勝たなければ手にいれることができないというわけです。

 

金貨、銀貨

やがて鉱山の発達技術が進むと金、銀、銅などの貴金属がお金として使われるようになります。

特徴

・品質が落ちない

・分割しやすい

・持ち運びに便利

金属は劣化することがない。

それは長い時間が経っても価値が変わらないということ。

つまりお金に価値の

『貯蔵手段』

貯めれるという機能が加わったのです。

はじめは秤量貨幣といって金属そのものがお金として使われていました。

そのためこの金は本当に純金なのか、不純物は入ってないのか、

取引のたびに調べる必要がありました。

この点では秤量貨幣はまだ品質に不安があったのです。

そこで大きさ、重さ、純度がきちんと決められたお金

『鋳造貨幣』

がつくられるようになりました。

大きさ、重さ、純度が一定の鋳造貨幣は

『価値の尺度』という新しい機能を持っています。

簡単にいえば『価値をはかるモノサシ』ですね。

ただ誰かが勝手につくってしまっては

「重さは本当に表示通りなのか」

「純度は本当に一定なのか」

となり信用性が低下します。

信用性が低くなるとやはり取引のたびに調べなければならず非効率です。

そこで次第に信用度の高い

国王貴族など時の権力者に鋳造貨幣をつくる権利が集中していきます。

これを

『貨幣発行権』

といいます。

それまでお金の総量はどれだけの金や銀が採掘されるかで決まっていました。

しかし貨幣発行権が権力者に集中することで

お金をどれだけつくるかだけでなく

誰にどれだけの量のお金を分配するかを決める権利までもが与えられることとなります。

この権利によって次第にお金は

『支配の道具』

にもなっていきます。

世界初の『紙幣』は中国

価値の尺度を持った貨幣ですが欠点がありました。

貨幣だけだと大きな買い物をするときに

量が多くて重たいのです。

ということで『紙幣』がつくられました。

世界で最初の紙幣は中国でつくられた『交子(こうし)』だといわれています。

交子がつくられたのは現在の四川省

この地域は商業が盛んでしたが、当時硬貨の素材として一般的に用いられていた銅が採れず、

鉄製の硬貨(鉄銭)が使われていました。ただ鉄のお金は重くて、持ち運びに不便でした。

しかもサビやすく金属としての価値も低く、不人気だったようです。

そこでこれに代わるお金として『紙幣』が考案されたのでした。

この『交子』は初めのうち商人たちによって私的に作られたものでしたが、

1023年に政府が交子の利益に目をつけ民間での発行は禁じ、国による発行へと移していきました。

金の価値が基準

1816年産業革命により世界をリードしていたイギリスで金本位制が始まりました。

この制度は

金を基準として、お金の価値を決める制度です。

政府が発行した紙幣と同額の金を保管しておき、

いつでもどこでも『金』『紙幣』を交換することができる制度で、

世界中で全く文化が異なる国の間でも簡単に貿易ができるようになりました。

19世紀から20世紀の始めにかけて世界各国で取り入られていきます。

しかし経済の仕組みが変わるにつれ、

次第に金本位制は崩れていきます。

世界の中心がイギリスからアメリカへ

第2次世界大戦による影響で主戦場となっていたヨーロッパ諸国はもちろんのこと、

世界各地が影響を受け経済は悪化し続けていました。

そこで世界経済を安定させることを目的としてアメリカのブレトンウッズが各国の首脳陣を集め、

ドルを交換できることを定めたのです。

またこれに加えて

各国の通貨とアメリカのドルの交換比率を一定に保つ固定相場制を導入したことから

この制度をブレトンウッズ体制もしくは「金・ドル」本位制と呼ぶようになりました。

金融の歴史においてとても大きな出来事

1971年にはニクソン・ショックがおきます

アメリカがベトナム戦争に軍事介入強化したことでで軍事費が大幅に拡大。

これによりアメリカは破滅的な財政赤字になっていきます。

そこで当時のアメリカ大統領リチャード・ニクソンは金、ドル本位制を撤廃し、

ドルを大量に発行して財政危機を乗り越えたのです。

このように紙幣を刷ることで景気を調整したり財政を調整すること

『管理通貨制度』    

といいます。

現在2022年においても各国の中央銀行が紙幣を刷る量で景気や財政を調整しています。

このように時代の移り変わりとともに

通貨も形や仕組みを変えてきました。

2022年の世界でキャッシュレスで支払いできるなんて100年前の人には信じられないことでしょう。

今のお金の仕組みも100年後には変わってるかもしれません。

そして次にくるお金の仕組み

それが

『仮想通貨』

なのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

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